パチプロが友達に代打ちを頼む、というのはよく聞く話。
ぼくも一番稼げた時代は5~6人の友達を代打ちとして雇っていました。
時代とともに、稼げる金額が減ってもなお、金欠の友達をたびたび誘っていたのです。
「友達は喜んでくれるし、こっちも儲かる」
こんなありがたい環境で稼げることが幸せでした。
しかし、ある日を境にぼくは代打ちを雇うことはなくなったのでした。
あまりにもショックな実体験をお伝えします。
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2015年の上半期は今よりも天井狙いで稼げる時代でした。
打つ時間さえ気を付けておけば、時給2000円は楽勝で、なんなら打てる台があまるほど。
同じホールで複数おいしく育っている台が見つかり、どれを打つか天秤にかける日もしばしば。
パチンコを打っているのが馬鹿らしいぐらい、とにかくめっちゃ稼げたのです。
そんなとき、たまに手伝ってもらっていたのがK君。
天井狙いという言葉すら知らない彼を約2週間で立派なハイエナに育てました。
あうんの呼吸で立ちまわり、打った台は逐一報告してもらっていました。
ぼくは信頼しっぱなしで、次第に持たせる現金も増えていったのです。3万が5万に、5万が8万に・・
その日は、朝からパチンコを打たせていました。
天井狙いでお世話になっているホールが新台入替で閉まっていたから、です。
K君はパチンコ店。ぼくは自宅でまったりしていました。
昼過ぎにK君の働きぶりをみに行ったところ彼は、指定したアグネスラム初代(甘デジ)に座っていませんでした。
休憩か、と思いメールを確認したところ、連絡がありません。
「おかしいな」と思いつつも、1分後にメールが届きました。
開くと「休憩するよ」とのこと。
報告はその都度するのが、マナー。
しかし彼はめんどくさがりな性格で少し連絡が遅れていたのでした。
「しょうがないなあ」と思いつつも、休憩時間をきちんと報告してもらわないと給料を支払う側としては不安でしかたありません。
ぼくは彼にメールを送りました。
「休憩とった瞬間に報告してよ、じゃないとK(君)が休んでいる間も若干給料発生しているからさあ」
今思い返すと、なんともケチくさいメールなのですが、これが管理する側というもの。
普段、あまりにも寛容なぼくのイライラした内心が文字に伝わってしまったのか、K君は委縮したらしく「ごめん!」というようなメールを何通ももらいました。
しかし、それから帰ってきません。
休憩が長いな、と思いつつもホールの外で待っていました。
異変に気づいたのは、ホールの中で確保しているアグネスラムを観に行ったときのこと。
さっきまでキープしていたはずの荷物一式が消えていました。
携帯は音信不通、そして預けていた8万円は返ってきませんでした。
K君を警察に突きだすことはしませんでした。泣き寝入りです。
「自分の管理能力がなかったのだ」と、割り切って。
いや、割りきれませんでした。今もあの日を思い出すと苦痛です。
ただ、ぼくがこの体験を通して1つ言えるのは、友達を代打ちにするのはリスクもあるということ。
ぼくみたいな極端な経験はないかもしれませんが、お金がからむと人は変わります。
K君の場合は、万年金欠でした。なので、目の前の8万円に目がくらんだのだと思います。
「雇っている友達が怒っているし、持ち逃げしちゃおう」
そう考えて持ち逃げしたのかわかりませんが、ぼくはその8万円という金額以上に精神的な苦痛を背負うハメになりました。
ここで吐きだせて、少しだけスッキリしました。お付き合いいただきありがとうございました。
K君を代打ちに雇っていた頃は時給800円~1200円を支払っていました。
これでも渋っていたほうです。
スロットの天井狙いは本当に儲かったので、1200円で固定していたとしても余裕で利益が上がったでしょうね。
・代打ちを管理する側はそこそこ大変
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