貯玉カード。それは換金ギャップのある店ほど重宝する代物です。
貯玉をコツコツと積み上げるほど、現金投資からは遠のいていき、立ち回りはカード1枚でスマートなものになります。
現在ではプロ、アマ問わずパチンコ打ちには馴染み深いものになりました。
しかし、トラブルのタネだったりします。たとえば、持ち玉が消滅してしまったりだとか・・
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それは2016年のこと。時期は夏頃だったと記憶しております。
つかさ月隈店にいたぼくは、夕方までにパチンコ稼働を切り上げて、スロットの天井狙いをはじめようとしていたのです。
貯メダルを使って遊戯するつもりが、再プレイの機械に拒まれ続け泣く泣くカウンターに行くハメに。めんどくさい。
カウンターの女性店員に、貯玉カードを差し出します。
どうやら読み取り不能らしく、新規カードを発行するとのこと。
「ああ、わかりました」と、生年月日などの個人情報を口頭で伝えました。
3分少々もかからないうちに新しいカードができあがります。やけにツルツルの手触りの心地よいそれを受け取ってスロットの遊戯を開始します。
今思い返すとこの時点ですでに良からぬ事態は起こっていたのでした。出玉消滅という歓迎できない惨事が。
ぶじ、天井狙いを終えて、パチンコ台へ出もどったときに、異変に気づきました。
表示された貯玉は96000発。あれ減ってる、と思いました。嫌悪感が胸に広がり険しい表情になる。
ぼくは常に10万発前後の貯玉をしているので、危うく気づかないところでしたが、たしかに持ち玉が減っているのです。
それは朝から夕方までの当日分獲得した9000発前後の出玉でした。え、どういうこと?
出戻りのエヴァ10の席を立ち、カウンターへ。先ほど、新規カードを渡してもらった女性に、怒りを抑えるよう努めて事務的な声色で言いました。
「あの、出玉が減ってるんですけど」
店員の驚愕と困惑と怪訝が入り混じったような表情は今でも不思議と覚えているもの。
状況を把握したのか、彼女は大慌てで事務処理を行っていました。
約5分後。
「新規カードに移行する際に、本日分の出玉だけ抜け落ちてしまったようです」
彼女はわざわざ知っていることを伝えてくださいました。どうもありがとう。
そして、もちろん出玉は補てんしてもらいました。
結局のところ、出玉消滅は免れたのですがなんとも冷や汗ものの最悪の体験でした。
今でもふとしたときに、ぼくは息遣いが荒くなってしまいます。
「もしもあのとき、天井狙いのあとにパチンコ台に出戻っていなかったらどうなっていたのだろう」と。
あの日スロットを打ったあとホールを出ていたのなら、異変にすら気づいていなかったでしょうし、気づいたとしても出玉消滅の事実をたしかめようとして事務処理に相当なる時間を奪われていたことは安易に想像できてしまいます。
9000発は、むしろ、たまたまラッキーで手元に戻ってきたように思えてなりません。
貯玉がクセになると、持ち玉の管理に手を抜きがちですが、どうかそれだけは徹底したほうがいい。
いつどこで貯玉が減っているのかわからなくなるから。
貯めすぎ注意。
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