「でけえ!」
JR秋葉原駅に降り立ったぼくは、その街の、いかにも観光地然とした景観に圧倒された。
ビルとビルがひしめきあい、人と人が絶えず行き交い、アニメっ気を帯びた広告等のおびただしさに、ぼうっとする。
すでにこの何日間かに秋葉原へは一度きたはずなのに。やはり街の活気それ自体が異質なのだろう。
上野、渋谷、原宿、池袋・・東京の観光地らしいところは、それぞれに「街のにおい」がある。
あたかも料理の数だけ味の数があるがごとく。もっとも、秋葉原は異質で異端なのだけれども。
非現実的快楽を全面的に「是」とする空間で、奇人変人がのさばって許容されるおおらかさがある。
「さてはパチンコ屋もなかなかに個性的なのでは?」
パチンコ屋に踏み込む口実を思いついたぼくはしめしめとばかりにパチンコ屋のドアをくぐった。店内に充満する騒然とした雰囲気は福岡であれ東京であれ田舎であれ都会であれ、とどのつまり、どこもかしこも似たようなものだと思った。
しかしながら、飛び込んできた光景は、いままで見たことのない、まるで珍妙なありさま。
「なんじゃこりゃ!?」
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秋葉原のパチンコ屋で瞠目しているぼくをしり目に、もうひとりのぼくが横やりを承知で失礼いたしやす。
(「東京のパチンコ屋の実態(ストーリー編)」の続きはコラムのあとにありますゾ)
すでにご承知のことかと思いますが、ぼくは東京都心のパチンコ屋にいくつかお邪魔しました。
JRで言うところの、池袋と秋葉原と新宿、上野、新松戸、品川、新小岩、小岩、船橋。
店舗数をかぞえあげると、約15軒ほど。
稼働はスロット1本で天井狙いに興じました。
(※稼働の結果はのちほど明かします)
旅費を軽減するために稼働しつつも、同時にぼくは「いったい、この環境で稼げるのか?」と、自問自答しました。
東京のまさに星の数ほどあるパチンコ屋をあらかじめ知りもしないで、かいつまんだうえで、果たして東京は「パチンカーにとっておいしい土地なのか?」という疑問にこたえます。
マ、とても勝てる環境じゃないですよね。
とくにきびしいな、と思ったのは、秋葉原、新宿、上野、といった大都市。
小ぶりな店舗がまちまちあるのですが、もとより打てる台数が少ない。パチンコスロットあわせて100台みたいなパチンコ屋が存在することにまず驚いたのですが、こういう環境はパチンカーにとって毒。なにより目立つ。掘り出してもすぐにつぶされる。そもそも店舗の頭数も足りないわ、で興ざめすることしきりでした。
そして、若い人の集まりやすい環境なので、案外、ひろえない(天井狙いね)
若い人たちが幅を利かせるパチンコ店というのは、福岡にはないんだな、と思いましたね。それくらい大都市のパチンコ屋は20代30代あるいは40代の若者文化なのです。
(大都市に住居している若者はぜひ東京に比して片田舎の福岡においでよ、高齢者と呼ばれる人口の多さに驚くこと必至だ)
もちろん、正確な年代別人口分布のデータを参照できるわけでもないですが、体感として。若い人のパチンカー密度が多いとこれほどまでにムリか、と。
スマホで楽ちん情報収集のこの時代、若い人たちほどなまじっか知識があるもんだから、天井狙いなんてニアピン(育ち待ちできそうな、いわば「天井狙い予備軍」の台)すら見当たらないし、のみならず、天井狙いで稼ごうとしている若い人が目につくもんだから、これはもう地獄。
大都市で天井狙いに息巻く若い人たちに肩に手をかけて言いたい。
「あんたら、都心から離れてもっと静穏な田舎パチンコ屋に向かえばもっと簡単に稼げるよ」と。
店内にはびこるオタク人工の多さに、驚愕した。見た目で判断してはいけない、が、されど。
そのイケてないナリやら、目線のまっすぐさやら、居住まいの生硬さ・行儀の良さやらが、わかりやすいオタク像そのものである。隠しようもないオタク感が彼らひとりひとりの風貌をたたえている。
そして、当然ながら、店内のオタクたちにあてがうように、オタクっ気の強いラインナップが目を引いた。
なんせ1フロアすべて「まどマギ」。鮮やかでほがらかな白桃色の絨毯が「ぼくたちの街感」をさらに高めており、店全体の調和がとれている。萌え文化を吸収している。
パチンコ&スロットにおいても、秋葉原は特異な町だと確信した。
天井狙いにさわった台は、おぼろげながら覚えています。
・ラブ嬢(ボーナス後400)
・GOD凱旋(ボーナス後680)
・バジリスク絆(ATスルー4)
・黄門ちゃま(緑メーター150赤メーター220)
・ジャグラーガールズ(合算1/120、当日ゲーム数4000強)
・G1ダービー(ボーナス後500)
・北斗転生(当日ノーボーナス520あべし)
振り返ると、そんなたいした台をさわったわけじゃないんですね。
ラブ嬢400なんて、まず普通にさわれるレベルじゃないので、真似したらいけませんからね(自戒の念をこめて)
結果は、ほら、もういいじゃないですか?え、知りたい。ほんなら言いますね。
-40000円
( ゚Д゚)
やりました。ほら、東京の地に感謝ってな具合で、気分よく募金したようなものですよ。
(やるせない心持をすっと軽くするための弁解である)
あれ~、ちょっと待てよ~。東京観光に使った交通費や宿泊費もろもろって、ちょうど40000円くらいじゃなかったっけ~?
( ゚Д゚)
唯一立ち回りできそうな環境を推挙するならば、池袋なんです。
他の大都市とちがうのはパチンコ店のおびただしさで、天井狙いだったらば、シビアな時間帯に稼働すればおのずと芳しい結果が出るでしょう。
(※パチンコについては1台たりとも釘さえ拝見していないので意見は差し控えますが、店舗数があるので、ほかの大都市に比べてまずまず
有望です)
ただね、若者文化なのは変わりなくて、案外ライバルがいるから、これやっぱり片田舎のほうが有利じゃないかな、と。
いっぽう、東京の中でも大都市からはやや外れた、新小岩、小岩、船橋といった、やや風情のある地域はなんと言おうか、煮え切らない。
駅周辺に店舗数はある、がしかし、こちらでも、猛威を振るう5スロないし2パチ等々。
とてもとても毎日打ち続けてまとまった金額を稼げるような環境では断じてないと言えましょう。
激戦区のとこはこれでも一時期に比べてエナ専は激減したんデスよ
まあそんだけ打てる台が無いってことでもありますが
稼ぐ連中はパチ・スロ問わず人数雇って薄利で頭数で稼ぐ、これが生き残ってるメインルートでしょうネ
はじめまして、記事を拝読いただきありがとうございます。
東京の土地をまともに踏んだこともなく、たいして稼働していない“よそ者”が生意気言ったような記事だったので、気に障っていなければと案じております(笑)
エナに向いた機種は、たしかにそれほど多くなかったかもしれませんね。
目下のところ、高日当を追うとするのなら必然的に人を雇うことになるでしょう。資金にゆとりがあり、かつ気骨を砕くことをいとわなければ、それもまたパチプロの功利的な立ち回りと言えましょう。
確かに福岡県の老人スロッター、パチンカーの比率は高いですねww
そのおかげで、未だにミリオンゴッドで稼がせて貰った貯玉と、時々ジャグラーの高設定挙動の台をツモれての貯メダルで、お金を全く使わずに遊ばせて貰ってますからww
私は東京に行った事有りませんが、2000年前半の狂喜乱舞していた四号機全盛時代に行ってみたかった思いは有ります(^^;;
ボヤッキーさん、ご無沙汰しております。
東京の都会の地を踏んで、プロは高齢者(パチンコ弱者)の落としたお金で食えているのだと、つくづく実感させられました。それくらい向こうは高齢者の比率が低いです。
2000年代の弱者が多い時代は、すなわちパチンコ人口が多かったあの頃には、行ってみたかったっすよね、とぼくらが思いを馳せるのは、やっぱりそれはかつてのパチプロ業界の功績で、ド派手で豪快なイベントの収録映像をDVDなり、紙面で、食い入るように眺めたイメージが記憶の底に焼き付いているからなのでしょう。